ジャグラコンテスト第3回InDesign 第1次審査概況報告

1. 応募者概況

総応募者数 143名(47社)
課題提出数 137件(未完成含む)

2. コンテスト総合結果

参加者(143名)の点数集計結果は、下記の通りです。(単位=点)
提出者総数:137名、未提出者:6名

ジャグラコンテスト第3回
InDesign
問1~問4
ファイル名/入稿データ合計
InDesign技能 印刷技能 必須技能
満点 最高点 平均点 満点 最高点 平均点 満点 最高点 平均点 満点 最高点 平均点
456 426 251.6 371 348 200.5 44 38 29 284 267 164.9
  • 合計点には、共通要素としてファイル名規則4点満点、各問題の入稿用InDesignデータ一式2点満点、入稿用PDFデータ4点満点、加点要素として各問題のコンセプト文10点満点が含まれます。
  • 必須技能の点数は、InDesign技能・印刷技能の全採点項目のうち、当コンテストが「オペレーターとして習得が必須である」と定めた採点項目の点数のみを抜き出した数字です。

3. 評価用課題概要

ジャグラコンテスト第3回InDesign では、印刷物制作およびデザイン編集業務において、InDesignを活用する制作物種別を4種用意し、それぞれの課題において、InDesign機能の知識、操作スキル、運用スキル、印刷知識を問う内容を提示しました。各問の内容は下表の通りです。

No. 問題 採点の観点 実務における主な判断項目
1 横組み冊子の制作
(2C・A4判・無線綴じ)
順不同で記事毎に原稿が入稿されるケースを想定した問題です。
このような仕事は、まとめて処理が行えない分、ひと手間でも減らせる作業時間短縮を意識したデータ作成が重要です。その点について考慮されているかを採点しました。
また、修正による文字の増減を想定した「修正に強いデータ」になっているか、指示書通りの体裁になっているかについても採点しています。
  • 指定準拠
  • InDesign基本機能の習得度
  • テンプレート制作技能
  • 横組みのページ物制作技能
  • 印刷物データ制作技能
2 縦組み新聞レイアウトの制作
(1C・B4判・新聞綴じ)
支給された文字原稿、画像、指示書・割付表に基づき、B4縦1色の縦組み新聞レイアウト4ページ分を制作する問題です。
書式等が記載された指示書のほか、原稿流し込みの順番が明確に指示された割付表を添付し、指示書の指定に従い正確にレイアウトできるかについて採点しました。
また、「今後もシリーズとして続くため、各種スタイルやフォーマット等を効率良く流用できるようにしてください」という指示も含めて、作業効率の良いデータ作りになっているかについても採点しました。
  • 指定準拠
  • InDesign基本機能の習得度
  • 印刷物データ制作技能
3 フライヤーの制作
(4C・A4判)
InDesignの機能を使ってグラフィック表現に取り組む問題です。
通常フライヤーのような1ページで完結するものはIllustratorを使うことが多いでしょう。しかし、InDesignの効果やフレームを利用した表現はIllustratorにないものです。

  • InDesignで扱う1つのフレーム対して塗りや画像の配置、効果の適用などが使われているか
  • InDesignの線機能を使えているか
  •  塗りと線を使ったグラデーションの塗り分け

などが採点基準となります。

  • InDesignのフレームの知識
  • 効果の使用
  • 線機能の使用
  • 塗りと線のカラー
  • インデントの使用
4 自動表組みの制作
(A4縦)
Excelで作成した表を効率的にInDesign に取り込む問題です。

  • Excelで作成された表のテキスト部分を、InDesignにリンクできているか
  • 元の文字属性や表属性を活用して、印刷に不具合がある部分を修正できているか
  • 元のデータが変更されたときも、自動でInDesign側のデータが変更されるか

以上のことが、InDesignデータに設定されているかについて採点しました。

  • InDesign基本機能の習得度
  • Excelとの連携
  • InDesignの表作成技能
  • 自動テキスト整形(正規表現)技能
  • 印刷物データ制作技能

下図は、提出された課題の有効数を問題別にグラフ化したものです。
参加総数143名に対して、もっとも提出率が高かったのは、問題03の「フライヤーの制作課題」でした。
一方で、問題04の「自動表組み制作課題」が、他の問題に比べて提出率の低い結果となりました。

4. 提出物の傾向(採点者コメント)

課題データのダウンロード開始から提出締切まで約1ヶ月という短い期間の中、約9割の方が期限内に課題を提出されたことは特筆すべきことです。「コンテスト」という形式上、採点により順位をつけたものの、業務上大きな問題となるようなデータ件数は少なく、ハイレベルの争いだったといえます。
採点させていただいた結果、InDesign組版技能・印刷技能に優れている方が半数以上という結果でした。また、上位者の多くは、1~3点という僅差によるランキングになりました。よって、1位から50位以内の方々のいずれもがトップレベルのオペレーターであると判断しております。
本来、印刷物製造におけるオペレーターの役割としては、正確さ、速さが求められますが、InDesignを使用した組版においては、可読性、日本語組版ルール、出版社ルールに基づくInDesign組版機能の活用が求められます。
このようなニーズに応えられるオペレーターの育成に、今後もご尽力いただければ幸いです。

5. オペレータースキルマップ

以下は参加企業の採点結果から見た技能バランスマッピングチャートです。
上図は2016年度に開催した第2回コンテストのマッピングチャート、下図は第3回コンテストのマッピングチャートです。
第2回コンテストでは全課題合計点が200点満点だったのに対し、第3回コンテストの全課題合計点が456点だったため、スキル分布図にもバラつきが見られますが、スキルレベルは右上エリアに該当する受験者が最も多く、今回もハイレベルな争いだったことがわかります。

▼ジャグラコンテスト第2回 第1次審査 バランスマッピングチャート
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▼ジャグラコンテスト第3回 第1次審査 バランスマッピングチャート
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